特集 急性虫垂炎:診断,治療,研究
新型コロナウイルスの影響と対策
金森 大輔
1
Daisuke Kanamori
1
1東京慈恵会医科大学葛飾医療センター小児外科
pp.792-795
発行日 2023年7月25日
Published Date 2023/7/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000524
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はじめに
中国武漢で初めてSARS-CoV-2による新型コロナウイルス感染症が確認されたのは2019年12月であった1)。その後世界的に感染が伝播し,世界保健機関(WHO)によってCOVID-19と命名され,2020年3月11日にパンデミックと宣言された。日本では2020年1月16日に初めてCOVID-19の患者が確認された2)。その後の国内での感染拡大に伴い,三密回避やステイホームが施策として推奨され,これまでに複数回の緊急事態宣言が発出された。日本外科学会およびAmerican College of Surgeryからも待機手術の実施を多角的に検討することが提言され,小児外科疾患を扱う施設では鼠径ヘルニアなどの非緊急手術を延期する対策が講じられた3,4)。
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