症例
未破裂脳動脈瘤合併妊娠の1例
池田 枝里
1
,
辻中 安菜
1
,
遠藤 瑞穂
1
,
常見 浩司
1
,
橘 涼太
1
IKEDA Eri
1
,
TSUJINAKA Anna
1
,
ENDO Mizuho
1
,
TSUNEMI Koji
1
,
TACHIBANA Ryota
1
1飯田市立病院産婦人科
pp.1394-1396
発行日 2023年9月10日
Published Date 2023/9/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001099
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緒 言
脳動脈瘤は日本人成人の約4~6%が有しており,破裂するとくも膜下出血を発症する。妊娠中の脳動脈瘤の破裂頻度は低いが,出血性脳卒中を発症した場合の死亡率は高い。妊娠中の未破裂脳動脈瘤に対する標準的な妊娠管理は確立されておらず,分娩様式も一定のコンセンサスがない。脳ドックなどで未破裂脳動脈瘤を指摘される女性が増加しており,脳動脈瘤合併妊娠の分娩を含めた管理をどのように行うかが問題となっている。妊娠39週に硬膜外鎮痛を併用し経腟分娩を行い,母児ともに経過良好であった症例を経験したので報告する。
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