特集 多胎児と家族への支援に取り組もう
総論
多胎家庭への支援の必要性とその考え方
志村 恵
1,2
,
松葉 敬文
1,3
,
松本 彩月
1,4
SHIMURA Megumi
1,2
,
MATSUBA Takafumi
1,3
,
MATSUMOTO Satsuki
1,4
1日本多胎支援協会
2金沢大学
3岐阜聖徳学園大学
4金城学院大学
pp.1193-1197
発行日 2022年9月10日
Published Date 2022/9/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000302
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はじめに
「出口のない真っ暗なトンネル」,「まかり間違えれば,わたしが虐待していたかもしれない」。この2つの言葉を多胎家庭支援の現場で育児者(主に母親)からよく耳にする。前者は孤独で困難な育児を必死でこなしている乳児期,後者はようやく自分の育児を振り返られるようになった時期の言葉であるが,ともに多胎育児の過酷さと虐待リスクの高さを雄弁に語っている(注1)。
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