特集 周産期のステロイド
臨床編:新生児
新生児のショックおよび早産児の低血圧に対するコルチコステロイド療法
下風 朋章
1
SHIMOKAZE Tomoaki
1
1神奈川県立こども医療センター新生児科
pp.81-83
発行日 2022年1月10日
Published Date 2022/1/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000017
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当施設におけるコルチコステロイド(以下,ステロイド)の使用法
1.超早産児の生後早期
モルヒネの持続鎮静と合わせて,ヒドロコルチゾンを1mg/回を生後早期と約8~12時間後に計2回投与している1)。投与から約2時間で血圧の上昇がみられる。投与5~6時間で安定し高血圧をきたすことはない。生後数日以降に低血圧になることは(感染症や消化管穿孔など別の原因がない限り)ない。(なお,1mg/回は,体重が小さいほど必要量は多いという仮定であるが,現在は体重あたりに1mg/kg/回にすべきか検討中である。)
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