特集 ここまでわかった 嗅覚・味覚とその障害
【嗅覚障害とそのマネージメント】
ウイルス性嗅覚障害
三輪 高喜
1
Takaki Miwa
1
1金沢医科大学耳鼻咽喉科学
キーワード:
嗅覚障害
,
感冒後嗅覚障害
,
新型コロナウイルス感染症
,
嗅覚刺激療法
Keyword:
嗅覚障害
,
感冒後嗅覚障害
,
新型コロナウイルス感染症
,
嗅覚刺激療法
pp.53-56
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001954
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はじめに
嗅神経細胞は嗅粘膜に存在し,樹状突起の先端の嗅小胞とそこから伸びる嗅繊毛は粘膜表面に突出する。したがって粘液を介してはいるものの,常に吸気と吸気に含まれる微生物に曝されている。嗅覚障害の原因として慢性鼻副鼻腔炎に次いで多い感冒後嗅覚障害(postviral olfactory dysfunction:PVOD)は,ウイルスによる嗅神経性嗅覚障害である。近年,パンデミックを引き起こした新型コロナウイルス感染症(COVID-19)でも嗅覚障害が生じ,SARS-CoV-2によるウイルス性嗅覚障害(PCOD)であるが,従来の感冒後嗅覚障害とは臨床的に異なる点が多い。

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