特集 処置や手術に必要なインフォームド・コンセント
【耳・鼻の治療に対するインフォームド・コンセント】
鼓膜切開術,鼓膜チューブ留置術,耳管ピン挿入術
池田 怜吉
1
Ryokichi Ikeda
1
1岩手医科大学耳鼻咽喉科頭頸部外科
キーワード:
インフォームド・コンセント
,
鼓膜切開術
,
鼓膜チューブ留置術
,
耳管ピン挿入術
Keyword:
インフォームド・コンセント
,
鼓膜切開術
,
鼓膜チューブ留置術
,
耳管ピン挿入術
pp.513-516
発行日 2025年5月1日
Published Date 2025/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001575
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はじめに
鼓膜切開術および鼓膜チューブ留置術は,急性中耳炎や滲出性中耳炎の治療において頻繁に行われる重要な手術である。これらに加え,経外耳道的に施行される手術として耳管ピン手術も挙げられる。いずれの手術も比較的短時間で行うことが可能であるが,患者や保護者に対して,手術の目的,方法,リスク,術後の経過を適切に説明し,十分な理解と同意を得ることが重要である1,2)。インフォームド・コンセントは患者の権利を尊重し,医師の説明責任を果たすための基本的なプロセスである。

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