特集 鼻科診療の論点-異なる立場の対話とディベート-
【異なる診療科の立場から】
眼窩壁骨折の対応―耳鼻咽喉科医の立場から―
高林 宏輔
1,2
Kosuke Takabayashi
1,2
1旭川赤十字病院耳鼻咽喉科
2札幌医科大学耳鼻咽喉科
キーワード:
眼窩壁骨折
,
内視鏡下経鼻アプローチ
,
上顎洞バルーン法
Keyword:
眼窩壁骨折
,
内視鏡下経鼻アプローチ
,
上顎洞バルーン法
pp.137-141
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001462
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はじめに
眼窩吹き抜け骨折は,部位では主に眼窩下壁,内側壁,内側下壁に大別される。さらには骨折の型では開放型と閉鎖型に分かれるため多くのパターンに細分化される。手術の原則は,
1)逸脱した眼窩内容物の癒着と嵌頓を解除して眼窩に完納すること
2)骨折の辺縁を全周性に確認すること1,2)
であり,これらを完了した後に眼窩の再建もしくは整復固定を行う。手術アプローチでは経眼窩アプローチ,経鼻アプローチ,経眼窩と経鼻のコンバインドアプローチが主に施行されている。
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