弛緩部型真珠腫

はじめに

　内視鏡の解像度が向上したこと，内視鏡手術の安全性を含めたメリットが認識されたこと，術後成績が蓄積されつつあること，2022年4月の診療報酬改定でTEES（transcanal endoscopic ear surgery）は経外耳道的内視鏡下鼓室形成術（K319-2）が追加されたことなどを背景にわが国における内視鏡手術の存在はさらに大きくなり，真珠腫に対しても適用されることが多くなってきた。