特集 外来ではじめよう! 音声・発話・嚥下のトレーニング
【私はこうしている―外来におけるトレーニング】
小児の音声・発話障害への対応
藤原 百合
1
Yuri Fujiwara
1
1大阪保健医療大学言語聴覚専攻科
キーワード:
小児
,
発話障害
,
トレーニング
Keyword:
小児
,
発話障害
,
トレーニング
pp.1397-1400
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001363
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はじめに
小児の発話障害への対応が成人の場合と異なるのは,発達が絡んでくる点である。成人の発話障害は脳血管障害や口腔・咽頭腫瘍術後の後遺症として起こることが多く,すでに言語を獲得し適正な発話が可能であった人が対象となる。一方,小児は言語を学習する過程で,口蓋裂や脳性麻痺,聴覚障害など,直接的に影響する要因による発話障害,あるいはそうした直接的な要因はない語音症/語音障害(speech sound disorder)が起こる。
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