連載 症例をどうみるか
過去10年間の補聴器外来を経て人工内耳手術を受けた超高齢者5例と高齢者2例の生活形態
加納 有二
1
,
加我 君孝
2
Yuji Kano
1
,
Kimitaka Kaga
2
1かのう耳鼻咽喉科
2国立病院機構東京医療センター・感覚器センター
キーワード:
人工内耳
,
超高齢者
,
生活形態
Keyword:
人工内耳
,
超高齢者
,
生活形態
pp.569-572
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001086
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はじめに
中村らの報告1)よると全国の独居高齢者の割合は,高齢者世帯の49.5%を占めており,高齢者の半数が独居である。人工内耳装用患者が超高齢期(90歳以上)を迎えた場合,独居生活を送ることが可能であろうか? もし可能であるとすると人工内耳が貢献しているであろうか? 人工内耳手術後の高齢者を超高齢者と高齢者に分けて,聴覚機能の改善と再獲得がその生活形態にどのように影響しているだろうか,調べたので報告する。
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