特集 花粉症診療は変わったか?
特殊なケースへの対応
小児の花粉症に対する対応
川島 佳代子
1
Kayoko Kawashima
1
1大阪府立病院機構大阪はびきの医療センター耳鼻咽喉科
キーワード:
小児
,
花粉症
,
舌下免疫療法(SLIT)
,
アレルゲン免疫療法(AIT)
,
花粉-食物アレルギー症候群(PFAS)
Keyword:
小児
,
花粉症
,
舌下免疫療法(SLIT)
,
アレルゲン免疫療法(AIT)
,
花粉-食物アレルギー症候群(PFAS)
pp.85-88
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000018
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はじめに
アレルギー性鼻炎は,小児においては通年性アレルギー性鼻炎の有病率が高く1),花粉症の有病率は低いとされてきた。しかし2019年に,1998年,2008年と同様の手法で耳鼻咽喉科医およびその家族を対象とした全国的な疫学調査が行われた結果,年齢層別のスギ花粉症有病率では10~19歳では49.5%,5~9歳で30.1%と以前の調査に比べ,小児におけるスギ花粉症の有病率の増加が示され,同年代の通年性アレルギー性鼻炎の有病率を上回った(図1)2,3)。
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