特集 耳科診療の論点―異なる立場の対話とディベート―
さまざまな手術法の中から
耳科手術の3鏡について―内視鏡のメリット,デメリット―
角南 貴司子
1
Kishiko Sunami
1
1大阪公立大学大学院医学研究科耳鼻咽喉病態学・頭頸部外科学
キーワード:
内視鏡
,
内視鏡下耳科手術
,
画角・視野
,
片手操作
,
立体視
Keyword:
内視鏡
,
内視鏡下耳科手術
,
画角・視野
,
片手操作
,
立体視
pp.311-313
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001003
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はじめに
内視鏡下耳科手術(endoscopic ear surgery:EES)は近年急速に広まっており耳科手術のスタンダードになりつつある。しかしながら,内視鏡下耳科手術にはデメリットもあり,手術を行うに際しては内視鏡手術のメリット,デメリットをよく理解した上で取り組む必要がある。メリットとしてはなんと言っても精密な画角と広い視野である。デメリットには片手操作や “one hole surgery” であるため操作範囲が限定されること,そして立体視ができないことなどがある。内視鏡手術による医療事故が起こることがないように内視鏡のデメリットを理解し,デメリットを克服する技術を身につけて手術を行うべきである。
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