特集 耳科診療の論点―異なる立場の対話とディベート―
異なる医療施設の立場から
補聴器外来について―大学病院で行う補聴器外来のメリット,デメリット―
櫻井 結華
1
,
近藤 由以子
2
Yuika Sakurai
1
,
Yuiko Kondo
2
1東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学講座
2東京慈恵会医科大学附属病院耳鼻咽喉・頭頸部外科
キーワード:
補聴器外来
,
大学病院
,
補聴器適合検査
,
言語聴覚士
Keyword:
補聴器外来
,
大学病院
,
補聴器適合検査
,
言語聴覚士
pp.258-259
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000987
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はじめに
補聴器は非侵襲的に聴覚を補助し,生活の質をあげる有効な管理医療機器である。適切な診断と調整が,補聴器を有効な状態で継続して使用してもらうために必須である。しかし,中には販売店で補聴器を購入したものの,さまざまな理由からうまく使えずに,補聴器嫌いになっている例も少なくない。また,日本では耳鼻咽喉科医の補聴器への関わりが少ない1)。本稿では,補聴器診療における大学病院の役割,メリット,デメリットについて考える。
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