特集 耳鼻咽喉・頭頸部の画像診断―最新知見と将来展望―
【総論】 画像診断技術の進歩
内視鏡画像の最新知見
水足 邦雄
1
Kunio Mizutari
1
1防衛医科大学校耳鼻咽喉科学講座
キーワード:
画像診断
,
内視鏡
,
内視鏡下副鼻腔手術
,
経外耳道的内視鏡下耳科手術
,
人工知能
Keyword:
画像診断
,
内視鏡
,
内視鏡下副鼻腔手術
,
経外耳道的内視鏡下耳科手術
,
人工知能
pp.160-162
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000960
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はじめに
内視鏡は現在の医療になくてはならない必須の道具である。耳鼻咽喉科は多くの管腔が存在する頭頸部を取り扱う診療科である。管腔内の観察は内視鏡が極めて有用であるため,他の診療科と比べても内視鏡の重要性が高いといってよい。かつては額帯鏡で反射した電球の光のもと,関節喉頭鏡を巧みに操作しながら声帯を観察し,喉頭癌や下咽頭癌の初期病変を見逃さず発見するような達人の技術が必要であった。しかし現在ではその代わりに,電子内視鏡を用いてnarrow band imaging(NBI)も併用しながら,肉眼では発見することのできない早期の病変ですら初期の専攻医でも特別な修練を積むことなく発見可能であり,技術の進歩による恩恵は計り知れない。
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