特集 耳鼻咽喉・頭頸部の画像診断―最新知見と将来展望―
【総論】 画像診断技術の進歩
超音波診断装置の進化と活用
福原 隆宏
1
Takahiro Fukuhara
1
1鳥取大学医学部感覚運動医学講座耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野
キーワード:
画像診断
,
超音波診断
,
カラードプラ
Keyword:
画像診断
,
超音波診断
,
カラードプラ
pp.141-145
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000956
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超音波診断装置の進歩
パルス波を送信し,その反射を利用するパルスエコー法により超音波診断装置が開発された。超音波診断装置は,1960年にAモード,Bモードが初めて製品化された。初めに製品化されたAモードは超音波の反射波を時間軸と振幅で見るものであり,耳鼻咽喉科領域では副鼻腔炎の診断に利用された1)。Bモードでは振幅を輝度に変換し位置情報を加えて断層像を表示する。1990年代に,これらの信号処理がデジタル化され,超音波診断装置は急速に発展した。さらに1997年にハーモニックイメージングが導入され,画像の質が格段に上がることとなった2)。
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