特集 耳鼻咽喉・頭頸部の画像診断―最新知見と将来展望―
【総論】 画像診断技術の進歩
MRIの最新知見
小玉 隆男
1
Takao Kodama
1
1金丸脳神経外科病院放射線科
キーワード:
画像診断
,
画像診断技術
,
MRI
Keyword:
画像診断
,
画像診断技術
,
MRI
pp.133-140
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000954
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はじめに
MRIは形態的な評価のみならず,病変の性状や血流などの機能的評価に優れており,頭頸部においても重要な画像診断となっている。頭頸部には多数の複雑な構造が存在し,空間分解能が高く組織コントラストが良好な画像が求められる。信号ノイズ比(signal-to-noise ratio:SNR)の高い3T装置の普及に伴って,空間分解能あるいは時間分解能のより高い画像を良好なコントラストで得ることが可能となり,新たな手法も応用されている1~4)。一方,高磁場装置は磁化率に鋭敏であり,頭頸部領域ではその影響が問題となることが少なくない。特に拡散強調像や脂肪抑制などでは,磁化率の影響を受けにくい撮像法を利用する必要がある。本稿では,頭頸部領域を中心としてMRIの最新知見につき概説する。
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