特集 意外と知らない外用薬の知識
耳鼻咽喉科疾患に対する外用薬の効果的な使用法
中耳・内耳疾患
吉田 尚弘
1
Naohiro Yoshida
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター耳鼻咽喉・頭頸部外科
キーワード:
外用薬
,
慢性中耳炎
,
好酸球性中耳炎
,
顔面神経麻痺
,
突発性難聴
Keyword:
外用薬
,
慢性中耳炎
,
好酸球性中耳炎
,
顔面神経麻痺
,
突発性難聴
pp.57-60
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000926
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はじめに
中耳,内耳への薬物投与の前提は,病態への効果とともに内耳障害がないことである。解剖学的構造から内耳への薬物投与は,正円窓,卵円窓から内耳へ浸潤する。したがって,使用される薬剤は注射薬を鼓室内に投与されることが多い。本稿では,
1)中耳疾患への薬物投与
1.慢性中耳炎の細菌感染・炎症に対する抗菌薬,副腎皮質ステロイド点耳薬の使用
2.好酸球性中耳炎に対する鼓室内ステロイド投与
2)内耳・顔面神経疾患への薬物投与
1.顔面神経麻痺に対する鼓室内ステロイド投与
2.突発性難聴に対する鼓室内ステロイド投与
について基本的な点を述べる。
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