特集 手術をしない音声・構音・言語の治療
構音障害の治療
病態に応じた対応―運動障害性構音障害
苅安 誠
1,2
Makoto Kariyasu
1,2
1ヒト・コミュニケーション科学ラボ
2潤和リハビリテーション診療研究所
キーワード:
構音障害
,
発語運動障害
,
話し言葉の異常
,
病態
Keyword:
構音障害
,
発語運動障害
,
話し言葉の異常
,
病態
pp.518-520
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000563
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定義と病型
発語運動の遂行過程に関与する神経・筋系の障害によって起こる話しことば(発話)の異常が,“運動障害性構音障害(dysarthria)” である1)。脳神経筋疾患や中毒・代謝異常といった多様な原因が,中枢・末梢神経・筋機能の低下と発語運動障害をもたらす。患者は歩行困難や姿勢異常などの神経症候を呈し,嚥下困難を合併することもある2,3)。
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