特集 手術をしない音声・構音・言語の治療
構音障害の治療
病態に応じた対応―口腔癌手術後
四宮 弘隆
1
Hirotaka Shinomiya
1
1神戸大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科頭頸部外科学分野
キーワード:
構音障害
,
口腔癌
,
リハビリテーション
Keyword:
構音障害
,
口腔癌
,
リハビリテーション
pp.515-517
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000562
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はじめに
舌,口唇,口蓋,下顎などにより構成される口腔は構音において重要な役割を果たす。頭頸部癌において口腔癌は約30%を占め,手術が初回の標準治療とされるため,口腔癌の術後リハビリが必要となる機会は比較的多い。ただその手術内容や切除範囲,再建方法は多岐にわたり,個々の症例により残存する構音機能やリハビリの方法は変わってくるため,現在の機能を把握したうえで,より良い構音機能を得るためのリハビリテーションについて,個々にアセスメントを行い,訓練にあたる必要がある。
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