特集 薬にまつわる疑問に答える
薬にまつわる疑問
11.妊婦,授乳婦への処方
その場で処方対応が必要な急性疾患に対して,妊娠・授乳中の患者さんへの処方を含めた対応方法を教えてください
八鍬 奈穂
1
,
山谷 明正
2
Nao Yakuwa
1
,
Akimasa Yamatani
2
1国立成育医療研究センター妊娠と薬情報センター
2国立成育医療研究センター薬剤部/臨床研究センター製剤開発室/妊娠と薬情報センター
キーワード:
妊婦
,
授乳婦
,
急性疾患
Keyword:
妊婦
,
授乳婦
,
急性疾患
pp.1128-1132
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000287
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
妊娠中や授乳中の女性に対しては,患者本人だけでなく,児への影響を考慮することが必要となることから,通常の対応と比べて判断に迷う可能性がある。児への影響を懸念し,通常の治療を躊躇される可能性や,医師から薬が必須と判断された場合でも,母親自身が治療に納得していないと自己判断で服用を控える可能性も考えられる。適切な治療が行われるためにも妊娠中,授乳中の薬の児への影響について医療者や母患者本人がベネフィットリスクを共有することが必要であると考えられる。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.