特集 薬にまつわる疑問に答える
薬にまつわる疑問
6.有害事象
日常診療において薬剤の有害事象をチェックするためにはどこに注意していくべきでしょうか?
中村 克徳
1
,
潮平 英郎
1
,
石井 岳夫
1
,
大林 恭子
2
Katsunori Nakamura
1
,
Hideo Shiohira
1
,
Takeo Ishii
1
,
Kyoko Obayashi
2
1琉球大学病院薬剤部
2高崎健康福祉大学薬学部
キーワード:
有害事象
,
薬剤師
,
副作用
,
加齢
,
チトクロムP450(CYP)
Keyword:
有害事象
,
薬剤師
,
副作用
,
加齢
,
チトクロムP450(CYP)
pp.1017-1020
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000259
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はじめに
日常診療において薬剤の有害事象は,極めて頻繁に遭遇することから,医療安全上の重要な課題になっている。有害事象とは,「医薬品が投与された患者に生じたあらゆる好ましくない医療上の出来事であり,必ずしも当該医薬品の投与との因果関係があるもののみを指すわけではない。すなわち,有害事象とは,医薬品の使用と時間的に関連のある,あらゆる好ましくない,意図しない徴候(例えば,臨床検査値の異常),症状または疾病のことであり,当該医薬品との因果関係の有無は問わない」1)とされており,英語ではadverse event(AE)が相当する。
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