Japanese
English
特集 透析患者に合併する循環器疾患
病態と治療《循環器系にもたらす効果》
透析管理
Dialysis management
古賀 万貴
1
,
松田 拓也
1
KOGA Maki
1
,
MATSUDA Takuya
1
1聖マリアンナ医科大学腎臓・高血圧内科
キーワード:
腎不全
,
心不全
,
透析
Keyword:
腎不全
,
心不全
,
透析
pp.815-819
発行日 2026年6月25日
Published Date 2026/6/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000002483
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
透析患者では,一般人口と比較して心血管死亡率が著しく高いことが知られている。慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)および末期腎不全患者において,心血管疾患は主要な死亡原因であり,透析導入後もそのリスクは依然として高い1)。心不全,虚血性心疾患,不整脈,突然死は透析患者の予後を規定する重要な因子であり,循環器系合併症の管理は透析医療の中核的課題である。従来,透析療法は,尿毒症物質の除去と体液量の適正化を主目的とする腎代替療法として位置づけられてきた。しかし近年,心腎連関の概念が確立され,心と腎の相互作用・相互依存の関係性が明らかとなり,腎代替療法としての透析(血液浄化療法)も心病態との相互的影響が注目されている。透析管理は,循環器管理の一側面であると同時に,予後に影響する因子の側面としても捉える重要性が認識されている。本稿では,透析管理が循環器系にもたらす相互的な効果について,腎臓内科的視点を交えながら概説する。

© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.

