巻頭言
継続は力なり―米国を拠点に異種移植を主たる研究課題とする医師からの言葉
山田 和彦
1,2,3
YAMADA Kazuhiko
1,2,3
1Department of Surgery, The Johns Hopkins University
2Professor, Department of Surgery, The Johns Hopkins University School of Medicine(JHUSOM)
3Director, Xenotransplantation, JHUSOM
pp.395-397
発行日 2025年4月25日
Published Date 2025/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001822
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2024年12月に本年の巻頭言の執筆依頼を受けた。過去の巻頭言を興味深く拝読し,どのような構成にするかをしばらく考えた。筆者は米国在住であるが,昨年から日本で異種移植の臨床応用を目指した前臨床研究を行っているという新聞の特集を目にした。筆者は米国で約30年間ブタの臓器をヒトへ移植する異種移植の研究に従事しており,米国でも日本でも異種移植研究が活発な動きをみせている時期での巻頭言の依頼ということで,「異種移植」を主軸とした原稿を期待されているのであろう。その思いのうえで,異種移植研究の歴史的発展と現状,そして筆者の米国での30年間の経験を加え執筆することにした。

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