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Volume 97, Issue 7 （December 2024）

腎と透析 97巻7号（2024年12月発行）

Japanese English

特集腎疾患の診断と治療最前線

VI．各論5：泌尿器疾患（診断と治療）

20．夜尿症 Nocturnal enuresis 上仁数義 ¹ , 森友莉 ¹ , 小林憲市 ¹ , 河内明宏 ¹ , 影山進 ¹ Johnin Kazuyoshi ¹ , Mori Yuri ¹ , Kobayashi Kenichi ¹ , Kawauchi Akihiro ¹ , Kageyama Susumu ¹ ¹滋賀医科大学泌尿器科学講座キーワード： nocturnal enuresis（NE） , lower urinary tract symptom（LUTS） , monosymptomatic nocturnal enuresis（MNE） , non-monosymptomatic nocturnal enuresis（NMNE） Keyword: nocturnal enuresis（NE） , lower urinary tract symptom（LUTS） , monosymptomatic nocturnal enuresis（MNE） , non-monosymptomatic nocturnal enuresis（NMNE） pp.521-529

発行日 2024年12月15日 Published Date 2024/12/15

DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001658

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1　はじめに

　夜尿症（nocturnal enuresis：NE）診療は近年大きく変化を遂げた。欧米の診療ガイドラインが刷新されたのを受け，わが国においても，夜尿症診療ガイドライン2016，夜尿症診療ガイドライン2021^1）と新しい知見を加え改訂された。夜尿のみの単一症候性夜尿症（monosymptomatic nocturnal enuresis：MNE）に加えて，昼間の下部尿路症状（lower urinary tract symptom：LUTS）を有する非単一症候性夜尿症（non-monosymptomatic nocturnal enuresis：NMNE）についての診断および治療が今回新たに加わり，より実臨床に即したものになった。本稿では，夜尿症診療ガイドライン2021^1）に基づき，現在の診断治療について概説する。