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特集 腎疾患の診断と治療 最前線
III.各論2:全身性疾患に伴う腎障害(診断と治療)
20.CKD患者における脂質代謝異常
Dyslipidemia in CKD patients
桒原 孝成
1
Kuwabara Takashige
1
1熊本大学大学院生命科学研究部腎臓内科学
キーワード:
脂質代謝異常
,
CVDリスク
,
スタチン
,
エゼチミブ
Keyword:
脂質代謝異常
,
CVDリスク
,
スタチン
,
エゼチミブ
pp.267-271
発行日 2024年12月15日
Published Date 2024/12/15
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001611
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1 はじめに
われわれの血液中には脂質として,コレステロール,中性脂肪,リン脂質,遊離脂肪酸の4種類が存在する。コレステロールは,細胞膜や胆汁酸,ホルモンに必須であり,また中性脂肪は,エネルギーの貯蔵など,体内で重要な役割を果たしている。これら脂質の量・質に異常をきたした状態が脂質異常症であり,ライフスタイルの変化により,患者数は増加している。慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)患者は心血管疾患のハイリスク群であることから,強化した脂質管理が推奨される。
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