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特集 腎と微量元素―鉄・銅・亜鉛を中心に
トピックス
体内微量金属測定の臨床応用:薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)と壊死骨内のCu蓄積
Clinical application of trace element analysis in human body:medication related osteonecrosis of the jaw(MRONJ)and Cu accumulation in necrotic bone
宇尾 基弘
1
UO Motohiro
1
1東京科学大学医歯学総合研究科先端材料評価学分野
キーワード:
薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)
,
微量元素
,
銅
,
ICP発光分光分析
,
蛍光X線分析
Keyword:
薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)
,
微量元素
,
銅
,
ICP発光分光分析
,
蛍光X線分析
pp.736-739
発行日 2024年11月25日
Published Date 2024/11/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001538
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はじめに
ビスホスホネート(bisphosphonate:BP)製剤は,骨粗鬆症や骨転移を伴うがん患者の治療に用いられているが,その副作用として難治性の顎骨壊死が発症することが2003年から複数報告されており,ビスホスホネート関連顎骨壊死(bisphosphonate-related osteonecrosis of the jaw:BRONJ)と名づけられた1,2)。その後,BPとは作用機序の異なる抗RANKL抗体であるデノスマブ(denosumab)製剤や,ベバシズマブ(bevacizumab)などの血管新生阻害薬などによる顎骨壊死が報告されたことから,薬剤関連顎骨壊死(medication-related osteonecrosis of the jaw:MRONJ)と総称されるようになった。日本口腔外科学会などによる顎骨壊死検討委員会ポジションペーパー2023では,下記の3項目を満たした場合にMRONJと診断することとしている3)。
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