Japanese
English
特集 感染症と腎疾患
総論
腎移植患者における感染症
Infectious diseases in renal transplant patients
関戸 崇了
1
,
西村 慎吾
1
,
荒木 元朗
1
SEKITO Takanori
1
,
NISHIMURA Shingo
1
,
ARAKI Motoo
1
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科泌尿器病態学
キーワード:
腎移植
,
細菌感染症
,
尿路感染症
,
ウイルス感染症
,
真菌感染症
Keyword:
腎移植
,
細菌感染症
,
尿路感染症
,
ウイルス感染症
,
真菌感染症
pp.717-722
発行日 2024年6月25日
Published Date 2024/6/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001347
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はじめに
腎移植は末期腎不全に対する最も効果的な治療法の1つであり,患者の生活の質と生存率を向上させる。しかし,腎移植後は免疫抑制薬の内服により免疫系が抑制されるため,細菌,ウイルス,真菌などのさまざまな病原体による感染症を発症しやすくなる1)。腎移植後患者の感染症は,移植腎の機能と転帰に影響を与え,合併症や死亡の主な原因の1つである。免疫抑制薬の適切な管理や感染症の予防および早期診断は,腎移植後患者の生命予後の改善に寄与するため非常に重要である2)。今回,腎移植後患者の感染症について,リスクや発症時期,主な感染症の病態や治療などについて概説する。
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