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特集 糖尿病性腎症研究の最前線
病態・疫学
血糖管理による腎保護効果のエビデンス
Evidence of renal protection by glycaemic control
丸山 高史
1
,
阿部 雅紀
1
MARUYAMA Takashi
1
,
ABE Masanori
1
1日本大学医学部内科学系腎臓高血圧内分泌内科学分野
キーワード:
血糖管理
,
腎保護
Keyword:
血糖管理
,
腎保護
pp.171-174
発行日 2024年2月25日
Published Date 2024/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001189
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はじめに
近年,ナトリウム・グルコース共役輸送体2(sodium glucose cotransporter 2:SGLT2)阻害薬やグルカゴン様ペプチド-1(glucagon-like peptide-1:GLP-1)受容体作動薬が,顕性アルブミン尿を有する糖尿病関連腎臓病(diabetic kidney disease:DKD)患者において,DKDの進展や末期腎不全(end-stage kidney disease:ESKD),心血管疾患(cardiovascular disease:CVD)イベントの発症を抑制することが報告されているが,これらの効果はヘモグロビンA1c(hemoglobin A1c:HbA1c)低下作用とは独立していると考えられている1)。本稿では,血糖管理自体による腎保護効果のエビデンスについて解説する。
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