Japanese
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特集 病因・病態生理から読み解く腎・泌尿器疾患のすべて
Ⅳ.全身性疾患に伴う腎障害
8.結節性多発動脈炎
polyarteritis nodosa
藤元 昭一
1
Fujimoto Shouichi
1
1宮崎大学医学部医学科医療環境イノベーション講座
キーワード:
中型動脈炎
,
多発小動脈瘤
,
Arkin分類
,
皮膚型PAN
Keyword:
中型動脈炎
,
多発小動脈瘤
,
Arkin分類
,
皮膚型PAN
pp.225-228
発行日 2023年12月15日
Published Date 2023/12/15
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001029
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1 病因・病態
結節性多発動脈炎(polyarteritis nodosa:PAN)は,血管炎のなかで,中型の筋型動脈を主体として,血管壁に炎症を生じる疾患である。2012年のCHCC(Chapel Hill Consensus Conference)1)では,PANは「中小動脈の壊死性血管炎で,糸球体腎炎あるいは細小動脈・毛細血管・細小静脈に血管炎を認めず,抗好中球細胞質抗体(anti-neutrophil cytoplasmic antibody:ANCA)と関連のない疾患」と定義されている。新旧病変が同一臓器・血管に混在するため,血管壁のフィブリノイド壊死を伴う急性病変に関連した発熱や倦怠感などの非特異的全身症状や臓器症状ばかりでなく,急性期病変に引き続き起こる動脈瘤や動脈狭窄に伴う虚血,出血,梗塞による症状なども同時にみられる。
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