Japanese
English
特集 新型コロナウイルス感染症の検証―腎疾患診療を中心に
ワクチン接種関連および予防
慢性腎臓病および透析患者のワクチンの効果
The efficacy of COVID-19 vaccination for patients with chronic kidney diseases and undergoing hemodialysis
吉藤 歩
1,2
,
戸田 匡太郎
3
,
竜崎 崇和
2
YOSHIFUJI Ayumi
1,2
,
TODA Masataro
3
,
RYUZAKI Munekazu
2
1慶應義塾大学医学部感染症学
2東京都済生会中央病院腎臓内科
3佐野厚生総合病院腎臓内科
キーワード:
COVID-19
,
慢性腎臓病
,
透析
,
免疫低下
,
追加接種
Keyword:
COVID-19
,
慢性腎臓病
,
透析
,
免疫低下
,
追加接種
pp.494-498
発行日 2023年10月25日
Published Date 2023/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000915
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はじめに
慢性腎臓病患者,特に,透析患者はそれ自体が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)重症化のリスク因子であるだけでなく,65歳以上の割合が高く,2型糖尿病,高血圧,脂質異常症の合併も多いことから重症化のリスクがきわめて高い1)。実際,日本透析医会・日本透析医学会・日本腎臓学会合同の新型コロナウイルス感染対策合同委員会からの報告によれば,透析患者では,2023年5月24日現在,透析患者のCOVID-19による致死率は4.3%と,一般人口の0.22%と比べてきわめて高い2)。
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