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増刊号 腎代替療法のすべて
【第10章 腎移植】
4 その他 ⑧腎臓移植におけるサイコネフロロジーの役割
The role of psychonephrology in kidney transplantation
伊藤 聡子
1
,
筒井 順子
1
,
西村 勝治
1
Ito Satoko
1
,
Tsutsui Junko
1
,
Nishimura Katsuji
1
1東京女子医科大学神経精神科
キーワード:
腎臓移植
,
サイコネフロロジー
,
精神科移植前面接
,
SIPAT(Stanford Integrated Psychosocial Assessment Tool)
Keyword:
腎臓移植
,
サイコネフロロジー
,
精神科移植前面接
,
SIPAT(Stanford Integrated Psychosocial Assessment Tool)
pp.719-722
発行日 2022年6月15日
Published Date 2022/6/15
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000533
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はじめに
腎移植は,末期腎不全の根治療法であり,腎移植によって慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)患者は透析治療からの離脱が可能となり,日常生活のQOL改善が期待される1)。しかしながら,患者は移植手術後も定期的な通院や服薬が求められる。精神疾患が合併していたり,サポート体制が不十分である場合には,しばしば治療アドヒアランスの低下を招き,腎移植の予後にも影響することが報告されている。そのため,これらの心理社会的な問題を把握し,適切な介入につなげることが移植医療には不可欠である。
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