特集 痛みを訴える透析患者にどう対応するか
5.痛みとサイコネフロロジー
西村 勝治
1
1東京女子医科大学医学部精神医学講座
キーワード:
サイコネフロロジー
,
疼痛
,
血液透析
Keyword:
サイコネフロロジー
,
疼痛
,
血液透析
pp.1189-1194
発行日 2022年8月10日
Published Date 2022/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002269
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透析患者の痛みは緩和ケアにおける全人的苦痛の文脈で捉えることが有用である.慢性疼痛に対して使用されるセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬のデュロキセチンは透析患者には禁忌,三環系抗うつ薬(アミトリプチリン),Ca2+チャネルα2δリガンド(ガバペンチン,プレガバリン)は用量調整が必要である.慢性疼痛の恐怖回避モデルに沿って,痛み行動の修正を目指す心理的なケアは日常臨床でも実施可能である.
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