Japanese
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特集 予防医学からみた腎疾患診療
【CKDの発症・進展と合併症のリスクとされるエビデンス】
高尿酸血症 疫学研究
Hyperuricemia as a risk of CKD progression by epidemiological studies
内田 俊也
1
UCHIDA Shunya
1
1帝京平成大学
キーワード:
無症候性高尿酸血症
,
CKD進行のリスク因子
,
メタアナリシス
,
傾向スコアマッチング
Keyword:
無症候性高尿酸血症
,
CKD進行のリスク因子
,
メタアナリシス
,
傾向スコアマッチング
pp.870-875
発行日 2022年5月25日
Published Date 2022/5/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000174
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はじめに
慢性腎臓病(CKD)は末期腎不全(ESKD)のリスクとなるばかりでなく,心血管合併症のリスクとなることが判明し,早い段階での治療介入が腎不全進行阻止および健康寿命延伸に重要である。ESKD進展への主要なリスク因子として貧血,蛋白尿,高血圧,腎機能障害がある。またリスク因子となる可能性のあるものとして,低アルブミン血症,高尿酸血症,高リン血症,代謝性アシドーシス,脂質異常症がある。近年の基礎研究や臨床研究の結果から,高尿酸血症とCKDの関連が注目されている。高尿酸血症がCKD進行に重要な役割があるのか,あるいは単なる腎機能障害のマーカーにすぎないのかに関する議論は現在でも続いている。
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