特集 正しく指示する 子どもの栄養・病気のときの食事指導Ⅱ
7.高尿酸血症
秋岡 祐子
1
1埼玉医科大学病院小児科
pp.1477-1481
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003299
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小児の高尿酸血症は年齢別基準値の上限値で診断するのが妥当である.小児肥満症に伴う健康障害の1つに高尿酸血症が挙げられている.高尿酸血症に対する生活指導では,発症に関連する生活習慣を改善することが重要である.食事療法の基本は,プリン体を多く含む食品の摂取制限,十分な水分摂取,果糖を多く含む甘味飲料を控えることである.望ましい食生活スタイルとして,3食のうち,肉・魚を主菜とした定食のような食事を2回,後の1回はプリン体の少ない豆腐,納豆,卵,乳製品を使った軽めの食事を提案する.健康教育の一環で,アルコールの過剰摂取が血清尿酸値を上昇させることを話しておくとよい.
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