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特集 消化管内視鏡AI:Updated
[下部消化管AI:市販化されたAIの特徴とその使用法:CADe]
【Topics】内視鏡AIシステム(ENDO-AID)のUp-to date―ENDO-AID, オリンパス株式会社による開発プロセスと検証―
ENDO-AID: a platform for computer-aided detection/diagnosis (Olympus, Tokyo, Japan)
千野 晶子
1
,
片山 美穂
2
,
井出 大資
1
,
五十嵐 正広
1
Akiko Chino
1
,
Miho Katayama
2
,
Daisuke Ide
1
,
Masahiro Igarashi
1
1がん研有明病院下部消化管内科
2オリンパスメディカルシステムズ株式会社安全性有効性マネジメント
キーワード:
ENDO-AID
,
性能評価
,
内視鏡CADシステム
Keyword:
ENDO-AID
,
性能評価
,
内視鏡CADシステム
pp.1735-1739
発行日 2023年12月25日
Published Date 2023/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001158
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はじめに
がん罹患数および死亡数は,国内外で増加の一途をたどっており,高齢化社会も相まって医療費の増大が問題となっている。さらに,医療費の抑制に加え,医療の効率化が世界規模で重要な課題となっている1)。これらの課題を背景に,AI技術(artificial intelligence:AI)を消化器内視鏡の検査や治療ワークフローのさまざまなプロセスに活用する取り組みが進められており,その一部については,すでに臨床現場での使用が開始されている2~4)。オリンパスメディカルシステムズ(以下,オリンパス)では,先立って大腸内視鏡病変検出用AI「EndoBRAINⓇ-EYE」の国内販売に携わっている。「EndoBRAINⓇ」シリーズは,昭和大学横浜市北部病院とサイバネットシステム株式会社の共同開発による機器である2)。一方,オリンパスが中心となり開発を行っている大腸内視鏡用のAI診断支援アプリケーションを搭載した内視鏡CADプラットフォーム「ENDO-AID」(図1)について,筆者らは2023年5月に多施設共同研究による性能評価を報告した5)。本稿では,ENDO-AID開発の進捗状況と今後の展望について述べる。
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