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特集 表在性非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍(SNADET)の内視鏡診断と治療
[治療]
各切除方法の適応とコツ 【Topics】CSPを用いたFAP患者の積極的治療戦略
CSP for multiple duodenal adenomas in patients with FAP
濱田 健太
1
,
山崎 泰史
2
,
竹内 洋司
3
,
河原 祥朗
1
Kenta Hamada
1
,
Yasushi Yamasaki
2
,
Yoji Takeuchi
3
,
Yoshiro Kawahara
1
1岡山大学実践地域内視鏡学講座
2岡山大学病院消化器内科
3群馬大学病院光学医療診療部
キーワード:
家族性大腸腺腫症
,
十二指腸線種
,
cold snare polypectomy
Keyword:
家族性大腸腺腫症
,
十二指腸線種
,
cold snare polypectomy
pp.772-774
発行日 2023年6月25日
Published Date 2023/6/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000771
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はじめに
家族性大腸腺腫症(familial adenomatous polyposis:FAP)の患者では,十二指腸上皮性腫瘍が多発し,続発する十二指腸癌は大腸全摘後のFAP患者の死因において,デスモイド腫瘍に次ぐ第2位を占めている。FAP患者に多発する表在性非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍(superficial non-ampullary duodenal epithelial tumor:SNADET)のうち,大きさや形態から癌が否定できない病変に対してはESDやunderwater EMRを行い,腺腫が疑われる10mm以下の小病変に対してはcold snare polypectomy(CSP)やバイポーラスネアによるpolypectomyを行う積極的治療戦略が試みられている1~3)。本稿ではFAP患者に多発するSNADETに対してCSPを施行した症例を提示し,明日から実践できるようにCSPのコツやフォローの仕方を解説する。
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