Japanese
English
特集 GERDを極める
序説
Introductory remarks
星原 芳雄
1,2
Yoshio Hoshihara
1,2
1虎の門病院
2日本医科大学消化器内科
pp.558-559
発行日 2023年5月25日
Published Date 2023/5/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000724
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はじめに
GERD症状を訴える患者の診断・治療にあたってはまずGERD診療ガイドライン2021にもとづいて,診療計画を策定するのが基本であるが,とかくわれわれ内視鏡医は逆流性食道炎に注意が向きがちである。しかし,実際には胃食道逆流(gastro-esophageal reflux:GER)によって生じるGERDは逆流性食道炎と非びらん性胃食道逆流症(NERD)から成り立っており,GERD症状を訴えるにもかかわらず,内視鏡では食道に粘膜傷害を認めない患者も多い。この場合まずNERDを考えるべきであるが,そのためにはNERDの病態への理解,その診断法や治療法の選択を十分に理解している必要がある。本特集では逆流性食道炎について詳細に解説するとともに,NERDの病態・診断・治療についても詳細に解説している。
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