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特集 胃疾患アトラス 改訂版
各論
Ⅲ. 陥凹を呈する病変
1. 上皮性・非腫瘍性陥凹病変
胃アミロイド―シス
Amyloidosis
吉野 廉子
1
,
今井 幸紀
1
,
持田 智
1
Kiyoko YOSHINO
1
,
Yukinori IMAI
1
,
Satoshi MOCHIDA
1
1埼玉医科大学病院 消化器内科・肝臓内科
キーワード:
胃アミロイドーシス
,
胃粘膜下血腫
,
胃潰瘍
Keyword:
胃アミロイドーシス
,
胃粘膜下血腫
,
胃潰瘍
pp.208-209
発行日 2022年10月20日
Published Date 2022/10/20
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000420
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疾患の概要
アミロイドーシスは,線維性アミロイド蛋白が諸臓器に沈着して障害を引き起こす疾患の総称である。アミロイドが全身諸臓器に沈着する全身性アミロイドーシスと,ある臓器に限局した沈着を示す限局性アミロイドーシスに大別される。さらに,沈着するアミロイド蛋白の種類によって数十種類に病型分類される1)。消化管への沈着はおもに全身性アミロイドーシスによって認められ,①関節リウマチやCrohn病などの慢性炎症性疾患に合併し,炎症の急性蛋白を前駆物質とするAA(amyloid A)型,②多発性骨髄腫やマクログロブリン血症などの形質細胞異常において認められ,免疫グロブリンL鎖からなるAL(amyloid light chain)型,③透析関連のAβ2M(β2-microglobrin)型,④遺伝性のトランスサイレチン由来のATTR(transthyretin-related amyloid)型に分類される。
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