《TOPICS》EUSエラストグラフィーによる上部消化管疾患の診断

Diagnosis of upper gastrointestinal diseases with EUS elastography

はじめに

　超音波エラストグラフィーは組織の硬さを画像化・定量化する方法であり，最初は体外式超音波下で乳腺腫瘍の良・悪性診断に使用された。超音波エラストグラフィーの有用性が報告されるなかで，対象となる臓器も徐々に増加し，消化器外の領域では甲状腺や前立腺に，消化器領域では肝臓・膵臓の線維化診断を中心に臨床応用されるようになった。