特集 日常診療に役立つ小児画像診断のコツ
CT 体幹部
齋藤 祐貴
1
1聖マリアンナ医科大学附属病院 放射線医学講座
キーワード:
消化器腫瘍
,
虫垂炎
,
腸閉塞
,
腸回転異常
,
腹部ヘルニア
,
腹部CT
,
中腸軸捻
Keyword:
Digestive System Neoplasms
,
Appendicitis
,
Intestinal Obstruction
,
Hernia, Abdominal
,
Volvulus of Midgut
pp.1440-1445
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2022011604
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<Key Points>(1)小児は単純CTでは十分なコントラストが得られにくいため、造影CTを積極的に検討する。(2)急性虫垂炎の診断にはUSを優先すべきではあるが、臨床所見がUS所見と不一致の場合、穿孔による腹膜炎や膿瘍形成が疑われる場合にCTの適応となる。(3)消化管通過障害でとくに腸閉塞を疑う場合、closed loop obstruction、腸間膜の浮腫、血流障害を反映した腸管壁の造影不良や腸管壁内ガスに注目する。(4)腫瘍性病変の評価において、CTの主な役割は病期分類や治療後のフォローアップであり、原発巣のサイズ・由来臓器、周囲臓器や脈管への浸潤の有無、リンパ節転移や遠隔転移に注目する。
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