特集 不定愁訴-漠然とした訴えにどう応えるか
不定愁訴とは何か?
萩原 圭祐
1
1大阪大学 大学院医学系研究科先進融合医学共同研究講座
キーワード:
自律神経失調症
,
レジリエンス(心理学)
,
Narrative-Based Medicine
,
患者理解
,
皮膚乾燥
Keyword:
Narrative Medicine
,
Resilience, Psychological
pp.721-726
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021231287
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<Key Points>(1)日本の不定愁訴(MUS)の考え方には、機能性身体症候群(FSS)と身体症状症(SSD)も含まれる。(2)MUSが形成される要素には、患者側の問題、医療者側の問題、医療者と患者の関係の3つが挙げられる。(3)MUSでは、患者の自覚している主観的な物語と実際の病態形成過程に乖離があり、その解決のために患者の意識していない症候や隠された生活歴、理学所見をていねいに見つけ出していく必要がある。(4)MUSの改善のためにレジリエンスの考え方は有用である。
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