特集 遺伝情報と遺伝カウンセリング
出生前診断の現状 着床前診断の遺伝カウンセリング
森山 育実
1
,
倉橋 浩樹
1藤田医科大学病院 臨床遺伝科
キーワード:
遺伝相談
,
着床前診断
Keyword:
Genetic Counseling
,
Preimplantation Diagnosis
pp.1116-1121
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2020362533
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<Key Points>(1)着床前診断(PGT)は臨床研究から医療行為へと位置づけられ、施設認定や審査方法の見直しにより居住地近くの施設で受けることが可能となった。(2)PGTにおいて遺伝カウンセリングは、情報提供だけでなく、夫婦の思いや心理社会的問題を整理し自己決定を支えるために重要なプロセスである。(3)PGT-Aの遺伝カウンセリングでは、モザイク胚を移植した場合についての情報提供を行い、夫婦にシミュレーションしてもらうことが重要である。(4)疾患の重篤性の解釈は治療法や医療的ケアの進歩により変化する可能性があり、今後も議論されていく重要な課題の一つである。
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