統計
ヒトパルボウイルスB19感染症 伝染性紅斑と成人の非定型疹
浅井 俊弥
1
1浅井皮膚科クリニック
キーワード:
パルボウイルス科感染症
,
紅斑-伝染性
,
上肢
,
統計
,
発生率
,
皮膚疾患-下肢
,
皮膚疾患-顔面
,
ヒトパルボウイルスB19
Keyword:
Facial Dermatoses
,
Leg Dermatoses
,
Parvoviridae Infections
,
Statistics as Topic
,
Incidence
,
Erythema Infectiosum
,
Parvovirus B19, Human
,
Upper Extremity
pp.201-206
発行日 2013年2月1日
Published Date 2013/2/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2013134078
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ヒトパルボウイルスB19(パルポB19)感染症について検討した。伝染性紅斑ないし、パルポB19感染症と診断した182例を対象とした。5月から8月にかけて患者が多い傾向があった。6~7歳がピークで、2歳から14歳の幼児学童に多いが、15~19歳にはほとんど患者がいなかった。各年齢で女性のほうが多かったが、成人例では圧倒的に女性に多かった。初診時に顔面の紅斑を伴った症例は、小児例では約80%に及ぶのに対し、成人例では20%以下と少なかった。約70%の症例で顔面の紅斑の出現が経過中に認めなかった。成人例の多く(34例)と非典型疹を伴う小児例(7例)で初診時に採血し、41例中、血算に異常を認めた症例は16例であった。血小板の低下例1例、基準値より高かった症例6例、白血球減少2例、白血球増多2例、赤血球減少3例、ヘモグロビンの基準値以下5例であった。血清補体価は測定した4例ですべて正常であった。
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