特集 母子感染症の必修知識-エキスパートに学び予防につなげる
各病原体の母子管理 最新の疫学情報を含めて HTLV-1関連疾患 HTLV-1母子感染の現状と課題
宮沢 篤生
1
,
板橋 家頭夫
1昭和大学 医学部小児科学講座
キーワード:
ヒトTリンパ球向性ウイルス1型
,
HTLV-I Infections
,
哺乳びん栄養補給
,
感染症垂直伝播
,
先天性疾患
Keyword:
Bottle Feeding
,
Human T-lymphotropic virus 1
,
HTLV-I Infections
,
Infectious Disease Transmission, Vertical
pp.105-109
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2020120998
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<Key Points>(1)HTLV-1キャリア妊婦に対しては原則として完全人工栄養を勧める。(2)母乳栄養を強く希望する場合には3ヵ月以内の短期母乳栄養や凍結解凍母乳栄養が選択肢となるが、現時点でこれらの栄養法の予防効果について十分なエビデンスは確立していない。(3)分娩前に母親に対して各栄養方法のメリット・デメリットについて十分な情報提供を行ったうえで事前に意思決定できるように支援する。(4)出生した児の抗体検査は3歳以降に実施することが推奨される。
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