特集 境界領域の診療
脳神経外科疾患 二分脊椎症
稲垣 隆介
1
1茨城県立こども病院
キーワード:
二分脊椎-潜在性
,
MRI
,
出生前診断
,
髄膜脊髄瘤
,
専門職間人間関係
,
紹介と相談
Keyword:
Interprofessional Relations
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Meningomyelocele
,
Referral and Consultation
,
Spina Bifida Occulta
,
Prenatal Diagnosis
pp.1571-1574
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2020041525
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<Key Points>(1)二分脊椎は開放性と閉鎖性に分けられる。いずれも脊髄係留を生じるため手術治療が考慮される。(2)開放性二分脊椎は出生時、比較的早期に治療を行う。閉鎖性二分脊椎は予防的手術を行う場合と症状が出そうな段階で手術を行うという考え方があり、結論が出ていない。(3)開放性二分脊椎の出産歴のある母が葉酸を摂取することで、次の児が開放性二分脊椎を起こさなくなることがわかっているが、全例に効果があるわけではないので家族への説明には注意を要する。(4)欧米では脊髄髄膜瘤に対する胎児手術が行われているが、わが国では未実施なのでここでは割愛した。
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