特集 境界領域の診療
外科的疾患 消化管異物 有害物質の誤食を含めて
鈴木 完
1
1東京大学医学部附属病院 小児外科
キーワード:
X線診断
,
消化管疾患
,
タバコ
,
中毒
,
バルーン拡張法
,
有害物質
,
異物誤飲
Keyword:
Hazardous Substances
,
Gastrointestinal Diseases
,
Poisoning
,
Radiography
,
Tobacco Products
pp.1485-1488
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2020041504
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<Key Points>(1)消化管異物を疑われる患児に対しては、まずは誤嚥・気道異物との鑑別が必要である。(2)X線透過性異物誤飲の場合の診断は慎重に行うべきである。(3)食道内異物は摘出の適応であり、胃内異物のうちボタン電池や鋭利なものは摘出を考慮し専門医へ紹介する。(4)子どもの有害物質の誤食による中毒は65%が家庭内のものである。(5)タバコの誤飲では、2cm以下の場合は無処置でよく、5時間程度無症状であれば心配はない。(6)特有の症状で薬毒物を推定し、吸着、排泄促進、拮抗薬投与の必要性を判断することが重要である。
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