特集 境界領域の診療
皮膚科的疾患 光と皮膚
戸倉 新樹
1
1浜松医科大学 皮膚科学
キーワード:
乾皮症-色素性
,
水疱症-種痘様
,
紹介と相談
,
プロトポルフィリン症-骨髄性
,
皮膚科医
Keyword:
Xeroderma Pigmentosum
,
Hydroa Vacciniforme
,
Dermatologists
,
Referral and Consultation
,
Protoporphyria, Erythropoietic
pp.1481-1484
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2020041503
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<Key Points>(1)光線過敏症は特殊な症状で、一般的に馴染みがない。しかし日光曝露を避け、厳格な遮光を必要とする患児がいることを認識すべきである。(2)色素性乾皮症は8種類に細分類されるが、わが国ではA群が多く、乳児からの光線過敏症と精神発達遅滞、運動発達遅滞を示す。(3)骨髄性プロトポルフィリン症は、日光に当たるとピリピリするという症状を示し、紅斑、丘疹、治癒後の小陥凹性病変が、顔面を中心にみられる。肝障害を含め、個人差が大きい。(4)種痘様水疱症はEBウイルス関連性疾患であり、多くは自然治癒する。一部、慢性活動性EBウイルス感染症の一症状として生じる。
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