糖尿病治療の個別化-個々の症例にベストな治療とは 合併症のある糖尿病患者の診療
視力障害を有する糖尿病患者
橋本 健一
1
,
堀川 幸男
,
武田 純
1岐阜大学 大学院医学系研究科内分泌代謝病態学
キーワード:
検眼鏡検査
,
失明
,
視覚障害
,
専門職間人間関係
,
糖尿病性網膜症
,
紹介と相談
,
眼科医
,
内科医
Keyword:
Ophthalmologists
,
Blindness
,
Diabetic Retinopathy
,
Interprofessional Relations
,
Ophthalmoscopy
,
Referral and Consultation
,
Vision Disorders
pp.85-88
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017114799
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本邦において糖尿病網膜症は後天的失明原因の第2位であり,その発症・進展阻止は喫緊の課題である.経口血糖降下薬やインスリン治療による血糖変動幅の小さい質のよい血糖管理,眼底検査の普及,眼科治療技術の進歩などの成果により,以前と比較して失明にいたる増殖網膜症への進展が抑制されてきた.糖尿病の診療には,患者に関わる多職種連携による療養指導が必須であり,内科医・眼科医の連携推進は合併症管理の要となる.日本糖尿病療養指導士(CDEJ)や地域糖尿病療養指導士(CDEL)の育成が急務である.
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