特集 高血糖と低血糖-どう対応するか
低血糖の病態、診断と治療 糖新生障害と遺伝性フルクトース不耐症
畑 郁江
1
,
湯浅 光織
,
杉原 啓一
,
磯崎 由宇子
,
重松 陽介
1福井県立病院 小児科
キーワード:
糖新生
,
Phosphoenolpyruvate Carboxykinase (GTP)
,
ピルビン酸カルボキシラーゼ欠損症
,
低血糖症
,
フルクトース不耐性
,
フルクトース-1,6-ビスホスファターゼ欠損症
Keyword:
Hypoglycemia
,
Gluconeogenesis
,
Fructose Intolerance
,
Fructose-1,6-Diphosphatase Deficiency
,
Phosphoenolpyruvate Carboxykinase (GTP)
,
Pyruvate Carboxylase Deficiency Disease
pp.1021-1025
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2019280831
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<Key Points>(1)空腹時低血糖をきたし、低血糖時の検査でインスリン低値、代謝性アシドーシス、乳酸高値の場合は、糖新生障害の可能性がある。(2)糖新生障害の鑑別診断には、発作時尿の有機酸分析(ウレアーゼ処理直接乾燥法)が有用である。(3)フルクトース摂取直後の低血糖では、遺伝性フルクトース不耐症が疑われる。(4)FBPase欠損症や遺伝性フルクトース不耐症では、グリセリン製剤、ソルビトールやフルクトースを含有する食品、輸液製剤、免疫グロブリン製剤などに注意する。
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