特集 小児の負荷試験2019
胃・腸機能検査 D-キシロース負荷試験
清水 泰岳
1
,
工藤 孝広
1国立成育医療研究センター 消化器科
キーワード:
Xylose
,
吸収不良症候群
,
消化器系診断
,
アルゴリズム
,
基準値
,
小腸疾患
Keyword:
Xylose
,
Reference Values
,
Algorithms
,
Malabsorption Syndromes
,
Diagnostic Techniques, Digestive System
pp.521-524
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2019200989
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<Key Points>(1)D-キシロースは、分子量150の五炭糖である。(2)D-キシロース負荷試験により、上部小腸の実効吸収面積を捉えることができる。(3)血中濃度による評価法では、負荷前後で20mg/dL以上(生後6ヵ月未満では15mg/dL以上)の上昇が正常とされる。(4)尿中排泄量による評価法では、5g負荷後5時間の尿中排泄量は1.5g(30%)以上が正常とされる。(5)消化管蠕動が亢進している場合、胃の排泄能が低下している場合、腸内細菌の異常増殖を生じた場合などでは、低値になる場合があるので注意する。
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